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やさぐれ歯科医院

白い天使クリスチャン・ゼル博士を目指す歯科医の戯言

世界基準の歯科治療

Facebookで「この本がいいよ!」って紹介されていました。

世界基準の臨床歯内療法

世界基準の臨床歯内療法

 

歯内療法は俗に言う「根っこの治療」ってやつです。ネット検索したら、PDFで中身がチラ見できたんで見てみると・・・

https://www.shien.co.jp/book/sample/s3/7663.pdf

引っかかったのが最後のページ。

(A)外傷後の口腔衛生

固定や外傷後の疼痛により,ブラッシングが困難に なりやすい.しかし口腔衛生状態の維持は外傷の予後に 影響する重要な因子でもある.IADT のガイドラインでは,軟組織の裂傷も含め,0.1%クロルヘキシジンによる洗口が推奨されている が,日本では軟組織への使用が禁忌とされているので,代替品としてコンクール F(ウエルテック)やネオステリングリーンうがい液 0.2%(日本歯科薬品),イソジン(明治)等を使用する. 

参考文献のページまでは見れなかったのですが、IADTは恐らく

国際外傷歯学会(International Association of Dental Traumatology)

の事だと思います。ならそのガイドラインがこちら

日本人だけではなく外人も消毒薬が大好きですねえ。というより歯科は世界基準も周回遅れか・・・。

 

閑話休題

いや、今回は何が言いたいかというと別にこの本にケチつけようという訳ではありません。

歯内療法を突き詰めるにはテクニックだけではなくマイクロだったりファイルだったり「道具」を色々と揃えなければなりません。使いこなす鍛練も必要ですが、揃えてからがスタートラインです。それには先立つモノが必要なのです。しかし昨今の歯科界事情では過去の栄華はどこへやら、祇園精舎の鐘の声が響きに響いて青息吐息、もうそんな機材購入の余裕など全くない歯科医院が大半でしょう。

「本当はマニアックに治療したいけど食っていくので精一杯」という歯科医師も少なくないと思います。

 

すぐになれる世界基準

高額機材を揃えないとできない治療とか、長年の鍛練が必要な治療とか、世界のトップランナーになるにはハードルが果てしなく高い治療もありますが、投薬はちょっと勉強すればすぐに「世界基準」です。

逆に、一番簡単に世界レベルになれるのに何でお前らやらないの?って思いますわ。

何度も書いていますが、世の歯科医師は薬については本当に本当に無頓着です。卒業してからはほとんど勉強しませんし、何より大学で教える教官がこれまたわかっていません。

口腔外科医ですらそうなんで、世界的業績上げられている即時荷重インプラント治療とか、顎堤再建手術のエキスパートとか、その仕事の内容が物凄いハイレベルで、余人の真似出来るモノではなくても、薬に関してはいきなりアホになります。

勿論、持ち上げる先生も同じような処方しかしていないので何が悪いのか理解できません。世界基準に経口第3世代セフェムなんかねえよ!

 

「感染症治療ガイドライン-歯性感染症-」

もうすぐ世に出ます。ガイドラインは二流を一流にするための物ではありません。三流を二流にするためのものです。

どっかの口腔外科教授みたいにファーストチョイスでグレースビットを分2で出すような人達のために「お前らは危ないからとりあえず最低限このくらいは知っとけよ」がガイドラインなのです。フロモックスやメイアクトなんかを処方している先生は出たら必ず読みましょう。

ただ、ガイドラインといえど100%信用できないのは上述のIADTガイドラインで書いた通りです。今回の歯性感染症治療ガイドライン原案も「何だかなあ」な記載がちょこちょこありました・・・が、まあフロモックス出しているような人は全部従っておいたほうが無難です。

そんな訳で普通の歯科治療を世界基準に高めるのは至難の業ですが、投薬だけならあなたも明日から世界のトップグループ!

世界のナベアツ写真集 『3の倍数と3がつくページだけアホになります』 (ヨシモトブックス)

世界のナベアツ写真集 『3の倍数と3がつくページだけアホになります』 (ヨシモトブックス)