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やさぐれ歯科医院

白い天使クリスチャン・ゼル博士を目指す歯科医の戯言

恐るべき子供たち

珍しく予告どおりのネタです。

Les Enfants Terribles

よく「今年の研修医は駄目」とか「使えねえ」とか上は好き勝手に言います。自分達も通ってきた道ですが、喉元過ぎれば熱さ忘れる訳で。

僕も駄目っぷりを競わせたら人後に落ちない駄目研修医で、駄目の国から駄目を広めに来ましたって感じで上の先生に毎日のように怒られまくっていました。ま、研修医の時に限った話じゃありませんが。

しかし、いくら世に放たれたばかりの研修医といえども、最低限これくらいは覚えてないとまずいんじゃないの?ていうか、どうやって国試通ってきたのよ・・・という子達もいます。

昔々、あるところに

卒2年目の先生が2名、見学に来ました。歯科の研修期間は基本が1年なので研修医が終わって半年といったところです。2人共卒業大学で研修して、そのままその大学の某科に所属しているとのことでした。

彼らに「やっぱ抗菌薬は術前に突っ込まないと・・・」などと偉そうに話していると、1人(α君としましょう)が話しかけてきました。

α君「先生、ちょっと質問してもいいですか?」

僕「何でしょうか」

α君「抗生剤と鎮痛剤って何が違うんですか?」

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僕「・・・え?・・・ごめん、もう一回言ってくれます?」

α君「抗生剤と鎮痛剤って何が違うのかよくわからないんですが。」

 

腰 が 抜 け ま し た

 

僕「えっ・・・いいい今まで処方はどどどどうしていたんですか?」

α君「よくわからないんでとりあえず両方とも出していました。」

Oh・・・こ ら ア カ ン

僕(もう一人に向かって)「も、もしかして、き、君もわからないの?」

β君「はい」

 

う ひ ょ ー

 

いやもう本当に膝がガクガクして崩れ落ちそうになるのをこらえながら、さわりだけ説明。 

あまりに酷い話なので

後日、彼らの大学にメールを出しました。こちらの名前を出すと彼らの名前も割れてしまう可能性があり、それもちょっと可哀想かと匿名で「こんな事例がありましたので、もうちょっと学生・研修医の御指導宜しくお願い致します」みたいな文面で出しました。

「御連絡ありがとうございます、後日また連絡させていただきます」な事務的メールが帰ってきてそれっきりでしたが、少しは教育改善されたのでしょうか・・・。

笑ってばかりもいられない

酷い研修医だなと笑う方が大半でしょう。

しかし、世の中の歯科業界の薬剤処方は似たり寄ったりの事をしている先生がいるのです。

消化管潰瘍で手術までした人にロキソニン出し続けたり、インプラント術後予防投与に経口第三世代セフェムとニューキノロンで1ヶ月間抗菌薬漬け、なんかもこちらから見たら同レベルで、インプラントの大家だろうが世界的業績だろうが、ダメなもんはダメです。

お願いですから自分が処方する薬くらいは勉強して下さい。

最後に

皆さん、さすがに上記の卒2年目達は、いくらなんでも自分の大学じゃないだろうと思っているでしょうから・・・

鶴見大学歯学部教員の皆様、学生・研修医の御指導何卒宜しく御願い致します。 

「ダメな教師」の見分け方     ちくま新書 (547)

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